寝正月山行 北八ヶ岳


2004.12.31(大晦日)

 早朝6時。韮崎にて市村さんにピックアップしてもらい、ピラタスロープウェイ乗り場へ向う。

 あまり天候はよくない。到着した時にはすでに雪がちらつく。きゃー、もう少し待ってー。

 ロープウェイで一気に2200mの高度を稼ぐ。

 10時。山頂駅より歩き出す。雪はそんなに多くはないものの、ふわふわで木々はすっかり雪に包まれている。天候が崩れる前にテントに入ってしまいたかったので、北横岳経由を変更、雨池峠より林道を歩いて双子池に向かう。こばちゃんは今回スノーシューを購入、私は何故か京都を転々としている寺澤君のスノーシューを借りていた。淡々とした道のりがあまりにも退屈で、しりとりをしながら行くのだけど、使い慣れないストックで何だか肩が痛いし、眠気をもよおし、その場で寝てしまいたくなるくらいだった。この山行一番の苦痛な道のりだった。

 13時双子池着。何とか荒れる前にテントに入った。腹ごしらえをしたら、眠くて少し横になったらそのまま寝てしまった。お昼寝タイム。

 それが終わって、暖を取りながらラジオを聴いていると、どうやら全国的に雪らしい。

 する事がないので、食べるしかない。

 数日前がこばちゃんのお誕生日だったので、ささやかなお祝いをした後、夕食。今日は大晦日だから年越しそばもあるのに、食べてばかり。天気が悪いから仕方ない。

 夕食を食べて、お腹いっぱいでおそばは食べれそうにもない。でもこれ以上する事もないので、とりあえずシュラフに入ったのが20:30、眠くて目をつぶるとこれまたすぐに寝てしまい、次に気付いたときには0:30・・2005年になっていた。いつもはテントであまり寝れないのだけど、本当によく寝た一日だった。これも緊張感の無さからくるものなのかしらん。夜中、外は風がごうごう言っていた。

2005.1.1(元日)

 何度か目は覚めたけど、朝になっても風はなかなか止まない。蓼科山には行けそうもないかな・・

 ダラダラしながら、皆シュラフに入ったまま新年の挨拶をする。今年もよろしくお願いします。

 市村さんが外に出ると「おー。いい天気だ」

 それで、出かける準備を始める。今朝はこばちゃん特製京風お雑煮。関東人の市村さんは甘い甘いお雑煮に「う?ん」と唸っている。という私も、初めて食べる味だけど、美味しかった。この朝、お餅をロースターで焼いた。昨日バゲットを焼いている時もそうだったのだけど、市村さんは結構せっかちである。まだ焼けていないのに、すぐにひっくり返そうとするのである。じっとしていられない性格らしい。

 さて、時間的にも蓼科山は厳しいので双子山に向かう事にする。その前に雄池に降りてみる。

 私たち三人だけのトレース。

 双子山へはゆったりとした樹林帯をのんびり歩く。せめてこれくらいの登りはなくっちゃね。昨日の林道は退屈退屈。荷物の重さが全く違うのにそんな事を思いながら歩く。

 頂上手前で一休み。おっきな雲はあるものの、風はないし、時折覗かせる太陽の光は暖かく、山の上で見る空の蒼って宇宙の色だというのは三人共通の意見。

 頂上が見えた。広い頂上に一歩足を踏み入れた途端、ものすごい風。一歩下がれば暖かいくらいなのに。風に吹き飛ばされそうになりながら頂上到着。蓼科山がきれいに見える。剱に向かって、新年の挨拶。今、皆はどの辺りだろ・・北東の山並みがきれいに見える。市村さんが山の名前を教えてくれる。やっぱりよくご存じ。「荒船山」という山は形に特徴があったので、覚える事ができた。

 下山は、程良い斜面を見つけて滑ったり、雪の落とし合いっこをして遊びながらテン場へ戻った。その後は昨夜食べれなかった市村さん曰く「年越した」そばを食べたり、トランプをしたりして遊ぶ。まさにお正月。この日の夕食はこばちゃん担当。こばちゃんは結構ダイナミックだなぁと思う。

 この夜の空はなんて星の数!今までみた中でも一番きれいな星空だった。さすがは空気の澄んでる寒い冬。本当に星が降ってくるようで、ずっと空を見上げていたい気分だったけど、勿論そんな事はしていられない。

 私はお腹がいっぱいで動けない状態だったけど、最後の夜という事で市村さんとこばちゃんはゆっくり飲んでる。元々市村さんは一日早く下山する予定だったので、一日分のアルコールしか用意していなかったせいか、いつもの様にお地蔵さんにはならなかった。一日分と言っても、ほとんどご自分で飲む事になるので結構な量なのだけど。この夜はあまり寝れなかった。

2005.1.2(下山)

 朝からよいお天気。無風。テントから出ると、一瞬だったけど雌池の方に見える山頂に真っ赤なモルゲンロートを見ることができた。きれい・・。雲一つない晴天の中、往路と同じく林道に向かう。

 昨日と違って、雪がしまっている。一日でこんなに雪質が変わってしまうんだなぁ?。

 あちこちに動物の足跡を見ることができる。林道に出ると初日と違って、よい景色。去年噴火した浅間山も山頂は真っ白で、雲がかかっている、と思ったら噴煙だそう。ダイアモンドダスト(もどき?)も見る事ができ、なんだか山を降りるのがもったいない。のんびり景色を楽しみながら山頂駅到着。

 ロープウエイからは全ての山が展望できて最高。お風呂に入って、初めてほうとうを食べた。

 帰りのバスでも、山はパノラマ、高速にのった頃にはきれいな夕暮れで、山に見送られて京都に向かった。


 今回は言い出しっぺという事で計画書上は私がCLとさせて頂いたけれど、実際にはやはり後述の通りでした。特に、市村さんには何から何までお世話になり、帰りはテント一式持って頂きました。本当にありがとうございました。お餅をひっくり返すのが早い!なんて怒ってごめんなさい。

 それからこばちゃんが参加表明をしてくれなかったら、この山行は実現しなかった。ありがとう!

 お陰でとても楽しく、全く緊張感のない、まさに寝正月のような山行でした。

 予定の山には行けずしまいだったけど、それは次回のお楽しみ。今回の目的は達成できたと思います。

 予想以上に楽しく、今でも思い出しては吹き出しています。またこんな山行をしたいと思います。


●参加者の声●

 「『正月山行』は、いままで『正月休みに山に登る』という意味で使っていましたが、今回は『山で正月休みをする』と言うのが正しかったでしょうか(笑)。

 双子池は人がいなくて静まり返っていました。我々の気配のほかに感じるのは風の音と空気の凍る感覚だけだったかな。テント村のせわしさがなくて、良いロケーションだったと思います。

 森を歩いて、雪遊びして、ごはん食べて、ストーブの暖でいねむりして。

 おかげさまで息を吹き返したような気持ちで新年を迎えることが出来ました。

 佳代子さん、こばちゃん、誘ってくれて本当にありがとう。」(Iさん)

 「初めて山中で年越ししました!

 初日の出は見れなかったけど、山で静かに?年越しもいいものだなぁとしみじみ。

 いくつになっても雪遊びは楽しいです。山での楽しみがまた増えた気がします」(Cさん)



メンバー

本当のCL小畠、本当のSL市村、計画書上のCL小林佳(記)

目的

雪に親しむ

コースタイム



大晦日/10:00山頂駅〜11:00林道分岐、休憩〜13:00双子池(幕営)

元 日/10:25双子池〜12:00双子山山頂〜遊びながら〜13:20双子池

1/2 /7:40双子池〜9:55林道分岐〜10:30雨池峠〜10:45縞枯山荘11:05〜11:20山頂駅