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記 大住 宏明
■12/30 アプローチ 12月30日、関西組は京都駅集合。わざわざ来てもらった家山さんとのテントの受渡しとともに、ビールの差し入れをいただく。手嶋号で出発し、竹ペグを借るため中西さん宅に寄ると、また差し入れが待っていた。 日付がかわり、松川インターの出口の駐車場で市村号とすでに着いていた富岡号と合流。この駐車場は近くに公衆トイレがあるので、いいテン場である。すぐテントを張り宴会を始めてしまう。用意していた分ではおさまらずに、中西さんからの差し入れのウィスキーとおつまみに手をつけてしまった。
■12/31 三伏峠まで 快晴。二台の車に分乗し登山口になる塩川小屋へ向かう。途中道路が工事中で、積雪した条件の悪い道を進まなくてはならなかった。塩川の右岸にでて積雪した林道を進むが、このまま塩川小屋まで行き着ければ行程が楽になる。しかし途中手嶋号がスタック!。ここから歩き始めとなるが、ここまで進めただけでもめっけもんである。天気は良く、林道をだらだら歩くと半時間ほどで塩川小屋に着く。 今日の予定は日本一高い峠である三伏峠までだが、峠のくせに標高2580mもある少しいやな峠である。林道を離れ登山道を進むが、すでに多くの人が入っているため踏み固められており、舗装道路状態である。川を数回渡り、しばらく進むと『3/10』という導標が目にはいる。 「もう三分の一か、軽いもんやな」と思っていたら、すぐ尾根の取付きとなった。樹林帯なので風も当たらない静かな尾根を順調に進む。コメツガやシラビソの樹木が美しい。『5/10』『7/10』の導標を過ぎ、結構高度が上がってきたと感じた頃より、樹林の切れ目から塩見岳の上部が見え始める。 塩見岳は本峰と少し離れた天狗岩とで双耳峰の様に映り、その間のコルはまるで丸形彫刻刀で削り取ったように見える。塩見岳の名の由来のひとつに『駿河湾が見えたから』とあるので、天候さえよければ海を望めるかも知れない。
樹林帯に以前お世話になった『神戸六摩会』のテントがあり、堂満岳で逢った見覚えのある人が出てきた。テントに招待されたが、夕食前に自分らのテントで飲んでいるうち行く機会を逃してしまった。 5テンにみんなが集まり飲み会が自発的に始まると、各自のザックから酒やつまみがいろいろ出てくる、出てくる。ワインなんか計算すると4リットル以上もある。ボトルごと持ってくるヤツまでいる。そのままの勢いで夕食に突入した。ブス台の担当だったが持ってくるのを忘れてしまった。幸いにもゲフちゃんがブス台として、会社からパチってきたプリント基板を持ってきていたので助かった。 この夜はほぼ満月に近い明るい月夜だったが、この明るさが幸いしてか事故が発生した。小屋のトイレの途中に横木があり、それにぶつかり額から流血する事件が二回も起きたのだ。ちょうど身長が同じぐらいの二人だった。
■1/1 塩見岳ピストン
7時前には出発準備を終えていたが、トイレの行列がかなり出来ていたにもかかわらず、次から次へとトイレに行きたがるので半時間ほど出発が遅れる。 三伏山を過ぎたあたりで初日の出を拝むことができた。その後お日様は雲に隠れてしまい見ることはなかった。北や西には雲堤が見えており、天候が崩れるのは時間の問題だ。 トレースもばっちりで苦もなく進むが、稜線に出ると風が強い。多くの人が塩見岳を目指し団子状態となって進むが、途中で抜け出しす。アップダウンを繰り返し、一時間ほどで本谷山に到着。拓けているので塩見岳が大きく見えている。また降りたのち権右衛門山山腹をトラバース気味に登る。このあたりは幹の太さがそろったシラビソの純林になっている。
最後の岩稜を登りつめると目の前に大きな富士山が見えるはずだったが、残念ながら上部に雲がかかっている。三角点のある西峰を過ぎ、東峰で登頂を祝いみんなで握手。みんな「寒い、寒い」といいながらも、以外とうれしそうであった。風が強く長居は出来なかったが、間ノ岳や仙丈岳、北岳らしき山影も見える。 桂さんが降りに不安があるというので、アンザイレンする事に。富永さんのハーネスを借りて私がつけることにしたが、うまくウエストの折り返しができない。そんなにウエストサイズは変わらないはずなのに。15分ほど悪戦苦闘し、二人がかりでやっと少し折り返しができた。東峰でふと振り返るとガスが晴れ富士山がきれいに見えている。これ幸いとカメラで撮影。後で聞くと見られていない不運な人がいた。
本谷山付近では日没近くなり、ガスも出始め視界が悪くなる。迷子にならないようみんなで固まって歩く。みんな疲れているのか口数が少なくなる。三伏山付近で暗くなり、ついにヘッドランプをつけるはめに。トップを歩く手嶋くんはヘッドランプを装着したが、他のメンバーはザックから出そうともしない。朝の出発時のトイレ待ちがなく、または塩見小屋の休憩が少し短かったら暗くなる前に着いていただろう。 夕食のすき焼き用の肉やビールを解凍する間に、アルコール度数の高い凍っていない酒をどんどん消費していく。昨晩は際限なく飲んでしまわないように規制していたが、今晩は抵抗勢力もなく規制撤廃である。 エアマットの空気漏れがひどいのでふくらまそうとしたら、上下が分離し一部が風船みたいにふくらんだ。全くエアマットとしての機能を果たしていない。モンベルよ、ええ加減にエアマットを不良品としてリコールしたらどう!
■1/2 下山 雪が降っている。人が少なくなったのでトイレ待ちはなく順調に出発できた。復路を一気に降りていく。林道の積雪もそれ程のことはなく、無事林道を降る。 途中の塩川温泉に入り伊那大島の駅前で食事をした後、解散。この時が一番降雪が多かった。多少渋滞で遅れながらもみんな無事帰着する。
非常に楽しい山行でした。みなさん、お疲れさまでした。
■コースタイム
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