2002年 年末山行 南アルプス 聖岳
                                              2003.1.5
                                                     
報告  市村

 南アルプスに行ってみたい!というメンバーが集まり、南ア南部の3000m峰、聖岳を目指した。今冬は、秋の早いうちから寒気が入り込み、山でも下界でも何度も降雪を見ていたので厳しい山行を想像していたが、実際には雪量は少なく、おまけに連日好天に恵まれて、南の山深さを感じつつも、比較的容易に山頂を踏み、大パノラマを目にすることが出来た。

★日程:   2002年12月28日夜〜12月31日(前夜発2泊3日)
★メンバー CL:岸本、SL:市村、野木、福澤
★コースタイム
 28日
      松川IC駐車場に2400集合。仮眠。
 29日
      松川IC600=矢筈トンネル=上島トンネル=下栗の里=易老渡P
      易老渡840−西沢渡940〜1010−途中3回休憩−2300m付近1400(BC)
 30日
      BC710−稜線745−小聖岳845〜900−聖岳1015〜1045−小聖岳1125〜1135
      −BC1300

 31日
      BC715−西沢渡850〜910−易老渡955
      車で往路を戻って、たかもり温泉御大の館(\500) 松川IC1500解散

◆28日夜 集合
 日の変わる頃、松川IC出口にある駐車場で集合。易老渡へは飯田ICが最寄りだが、松川には高速バス用の駐車場とトイレが完備していて、前泊、車のデポに便利である。
 岸本さん、野木さんはそれぞれ熊野、木曽駒以来、福澤さんはほぼ1年ぶりかと思うが、うわさはあれこれ聞いていたのでそれほど久しぶりという感は起きない。雪の舞うなか、テントを張り、すぐに寝る。

◆29日 入山
 帰省してくる家族を迎えに来る車が早朝の駐車場を出入りし、その音で目覚める。暗いうちにテントをたたみ、岸本号はデポ、市村号に荷物を詰め込み4人乗って易老渡を目指す。
 易老渡まで非常に長いドライブである。方角の定まらないくねくね道を、矢筈トンネルの看板頼りにひた走り。トンネルを抜けると上村で、少し南下すると上島トンネル。ここで国道と分かれて、遠山川右岸の高みにつけられた赤石林道を遡る。北又渡で左岸に渡り、もう一度渡り返して易老渡の大きな駐車場に到着。数台の先行者の車が止まっている。2時間以上かかった。登る前に疲れた。
 易老渡で装備分けして歩き出す。便ヶ島までは林道。そこから西沢渡までは、森林軌道跡を整備した立派な道である。雪は数センチ。沢の奥に、ときおり真っ白な稜線が見えるのを指呼しながら歩く。


 西沢渡では、支流を渡るために、荷物用ケーブルが架けてある。

 沢床が凍りついて滑りそうなので、ついでに人間も一緒に渡す。
 これ、乗ってる人はらくちんだが、引っ張ってる人(野木さん)は結構大変だ。
 今日の行程は西沢渡から尾根に取り付き、直登1300mの予定。
いつもながら初日は荷物も気持ちも重い。



 廃屋の裏手から尾根に取り付く。すぐに急登が始まる。半分落ち葉、半分雪で、裏山を歩いている感じ。細い尾根直登+たまに右斜面じぐざぐでからみ、大汗かいてひたすら登る。
 1度休憩してしばらく行くと、やや傾斜も緩んだろうか。しかし皆、『重い!重い!』と口にしながらも、けっこう快調である。良いペースで上がっていく。
 稜線は強風で雪が巻き立っている。休むとすぐに冷えるので、気温は低いようだ。
 木々が針葉樹林に変わり、1800mを越えるあたりからは積雪量も増えてきた。



 獣のトレールを追って、何か出てこないか期待したり、倒木を何度もまたいだり、(これは疲れたが)楽しく登っていく。
 上河内岳が木の間越しに見える小さい平坦地(2300mあたり)にテントを張った。

 時間がたっぷりあったので、のんびりお茶して、さっそくお酒して、晩ごはんは岸本シェフのキムチ鍋に舌づつみをうち、その後も、ふんだんなお酒とあてで飢えることもなく、ごろごろしながら、おしゃべりした。(濃かった・・・?)
 樹林のすきまに見える満天の星空に、明日の好天を確信して早めに寝た。風の音もせず、何も聞こえない深い深い静寂の夜だった。(いびきもなしで、良かった!良かった!)

◆30日 聖岳登頂


 やや寝坊して600に起床。天気は良好、風もない。お茶漬けをてきぱき済ませ710出発。

 樹林帯のやや急登30分。最後は夏道と同じで聖平側に巻きぎみに稜線に達した。
 上河内岳の大きな丸い頂稜が迫力。樹林が切れ真っ青な空が頭上に広がる。
 小聖岳までは、顕著な尾根だが樹林帯のアップダウンを繰り返す。木に挟まったり、足がずぼずぼとはまって難儀する。
 次第に聖本峰が近づいてくる。見上げる聖岳は、おやじのどてっ腹のような大斜面である。
 そのどてっ腹を先行パーティーが蟻のように進むのが見える。早くあそこまで行きたい。
 小聖岳で森林限界。この先尾根は、伊那側が切れたやせ尾根になるが、雪が少ないので何の問題もない。
 すぐに本峰の大斜面に取り付き、半分露出した夏道沿いにジグザグを繰り返す。






 直登350mは一歩一歩で視点がどんどん高まる。右手に雲海に浮かぶ富士が大きい。
















 念願の聖岳頂上。みなで握手を交わし喜ぶ。今まで隠れていた北側の展望が一挙に広がる。
大きな大きな赤石岳。美しい!!その肩に仙丈岳は真っ白。
大沢岳の上には、日を照り返して輝く中アと北ア・・・。最高!! 下りは慎重にのんびり下って、テントで更にのんびりした。










◆31日 下山
 最終日も晴れ。下りは早く、タッタか下ってあっと言うまに西沢渡。林道は、山を振り返り見つつ、凍った道をつるつる滑りながら歩いて、易老渡に10時前に下山した。











 その後の行動は長かった。

  ● 林道走行中フロントガラスに落石直撃。大きなひびでびっくり。(保険で直ります。)
  ● 遠山川のかぐらの湯まで足を延ばしたが13時開館で無駄足。往路を延々戻って、松川の清流苑(町営の温泉)に行ったが、これまた休館。
  ● 仕方ないので、町内の喫茶ポニーで街ごはん。(去年の塩見の帰りに寄った店。)
  ● ポニーのママさんに聞いてたかもり温泉へ。露天風呂でようやくひと息。(ふぅ〜)

 同行のみなさん、記憶に残る素晴らしい山行でした。ありがとうございました。

 中西さん、たくさんの差し入れありがとうございました。