鈴鹿 御池岳 藤原岳(2005年11月)
報告 ichi
★日程 2005年11月19日〜20日
★参加 1泊 とんちゃん、きっしー、ichi、 日帰り カヨコ、ka
鈴鹿の山に紅葉狩りに行きたい。と希望したところ、とんちゃん、伊豆以来のきっしー、日帰り隊のカヨコさんとkaちゃんと一緒に歩ける計画となった。初日は廃村茨川から紅葉の茶屋川を遡行して、真の谷で落ち葉の上にテントを張り、二日目は冬枯れの尾根道を御池岳、藤原岳と歩く、鈴鹿味わい120%コースとする。
1日目
京都駅530集合=近江八幡=八日市=永源寺740=君ヶ畑登山口850−茨川1015−三筋滝1215−土倉谷出合1245−高巻き上1345−真の谷1510
京都駅八条口まだ暗い530集合。岩峰の集合場所は久しぶりだ。三島のきっしーと東京の私はそれぞれ夜行バスで到着する。京を踏んだものの電車の発車時刻が迫っていて、出迎えるとんちゃんと久闊を喜ぶ暇もなく東方向に戻るかたちで、東海道線に飛び乗った。
ローカル線を乗り継いで八日市からバスに乗り、夜行の睡眠不足を補うべくうつらうつらとする。
永源寺でバスを降りるやいなや想定していない雨が降ってきた。予報は良いはずだが、なんだか前途多難。と思っていたら、こんどはとんちゃんが米を忘れたと告白。「昨夜はふぐで、ひれ酒のおかわりはタダだった。」とか言ってる。何の関係があるのやら。
仕方ないので、永源寺から登山口までタクシーを頼んである、途中で何か買っていけば良いやと、タクシーのおじさんに相談する。「お米とお酒が欲しいのですが、コンビニみたいなお店無いですか?」。
おじさん曰く、「ん〜〜〜。街に出ないと無いよ〜」 確かに田舎である。それから、永源寺のみやげ店に寄って、民家に寄って、自動販売機に寄って、最後はまだ開いていない雑貨屋さんの自宅の玄関をたたき・・・、運転手さんが事情を説明してくれて、我々は2合の米と4合の酒、ビール数本を手にいれることが出来た。「ご飯食べないと歩けないからね〜」。非常に親切な運転手さんでうれしくなる。
君ヶ畑の集落を過ぎて細い車道をくねくねと進むと、茨川への道標がある登山口の広場に到着。お礼を言ってタクシーを降りる。このころには雨も止んで青空が見えてきた。ひとまず安心。
本日一番の登りであるノタノ坂越えは、茨川に車道が通じる前の生活路らしく歩き易い。すぐに峠。峠の東側は自然林で、遅い紅葉と冬枯れの木々がやさしい色を見せてくれる。
とんちゃんは新調の鏡付きコンパスをかなりお気に入りで、ずっと地図と照合しながら歩いている。そんなにずっと見ていてもリアルタイムに状況は変わらないだろうに〜と思ったが、夢中の人に何を言っても仕方ないか。そのうち日焼け止めを塗るだけの鏡にならないように祈る。
「コンパスがありませ―ん!!(泣)」。峠から茨川に下りはじめてしばらくしてとんちゃんの叫び。見ると首から下げていたコンパスの紐の結び目が解けている。さっきまでずっと見ていたのに???とは思ったが、みんなでザックをそこに置いて来た道を戻る。落ち葉に隠れて踏み潰さないよう足元に眼を凝らす。ほどなく発見できて良かった良かった。 落ち葉のラッセルを快適に下って茨川の河原に出た。
廃村茨川。茶屋川は真っ白い川床をさらさらと滑るように流れてとても穏やかである。川の脇に高校山岳部の小屋(前進基地)など数軒の家屋。こんな場所で数日を過ごしたらリフレッシュできるだろうなぁ。


河原に登山道はなく、くねくねと曲がる流路を飛び石づたいに右に左に渡り返しながら進む。明るく開けているので、とても楽しく美しい道だ。藤原岳の西尾根を分岐して、しばらく行くと三筋の滝。水量が少なく一筋だが立派な滝である。滝の前できっしーが落ち葉に隠れた水溜りに足を置いてハマる。ここに来るまで、「とんちゃんがいつかきっとハマる」を繰り返して言ってたのが、人を呪わば穴ふたつ(笑)であった。
朝方の雨の気配はどこかへ行ってしまったが、強い冬型の影響で雲のスピードが速い。日の照る時間と黒い雲に覆われる時間と交互にやってくる。
足元の悪い場所に来ると黒い雲が出てくる。滝の巻き道は上流に向かって左斜面にロープが張ってあり、木の根とロープで簡単に登れるが、登っている最中に、黒雲に覆われてパラパラあられが降ってきたのには参った。
三筋滝を越えると河原は沢に変化して徐々に狭まる。滝から1時間ほどで5mほどの小滝に行く手を阻まれる。これが第二の難関のようで、まさしく空も黒雲に覆われてきた。まき道は右側すこし下流からが正解。左側は一見登れそうだが足元の悪い斜面をどんどん上に追い上げられそう。右側のすぐ脇には潅木からロープが垂れているが足場がなく、いかにもロープが頼りない。結局、もうすこし下流から木の根の斜面を斜上しトラバースする。これが正解だったようで、行ってみると目印や踏跡があって簡単に沢に降りることが出来た。

高巻きを終えると完全に源流の雰囲気になる。水はいつのまにか伏流して、石灰岩の白い岩床に落ち葉が詰まった道となる。食事中のリスに気づいて立ち止まる。そろりそろりと近づいていくが、食べるのに夢中で気づかない。完全に伏流して長いな〜と思うころ広場に到着。茨川を出てからここまで誰にも会わない静かな山旅であった。水はすぐ上流に伏流前の流れが出ている。広場は独り占め。ど真ん中にテントを張る。
永源寺で確保した酒で乾杯。誰も居ない山中でのテント泊がうれしい。ゆったり晩飯と酒宴。きっしーの幸せを分けてもらって夜は更けた。就寝後、近くで鹿のキーンキーンと甲高い鳴き声がずうっと聞こえていた。
朝、外に出てみるとフライのすぐ脇に、前日には無かったふんがころころしていた。ずいぶん近くまで来ていたのね。
2日目
真の谷720−八合目805−850−御池岳950−八合目1010−カタクリ峠1030−白船峠1110−藤原小屋1230−藤原岳1250−1315−白船峠1515−カタクリ峠1550−コグルミ谷登山口1645
今日は日帰り隊が8時に上がってくる。ゆっくり起きて720出発。空は本当の日本晴れである。晴男の重責を無事果たすことが出来た。なだらかな沢を詰めていくと次第に傾斜が増して道だかなんだかわからなくなる。沢筋は歩きづらいので左右に避けて歩く。 8時5分に待ち合わせの八合目に到着。ぽかぽか日の当たる斜面で待つ。日帰り隊はしばらくして登ってきてにぎやかになる。
霜の緩んだ滑りやすい道を御池岳へ。山頂からは葉の落ちた樹木の先に琵琶湖まで見通せる。
コグルミ谷の降り口であるカタクリ峠まで来て、1泊組は荷物をデポして、軽荷で藤原岳のピストンに向かう。
落ち葉を踏む道。小さなアップダウンはあるが足は軽い。途中山盛りのう○こを発見。ナニモノだ?熊か?うん□専門家の○○さんに見てもらおうと写真を撮った。後日問合せのメールに返信があり、どうやらイノシシのものらしい。
鉄塔のあるピークからは木曽川と桑名の市街地まで見通せる。初冬の風に肌寒い。尾根道は草原があったり、石灰岩モコモコの場所があったり変化に富んだ道だ。山荘からいったん下って、滑りやすい笹の間の道を登ると藤原岳山頂。絶好のハイキング日和に藤原岳は登ってくる人であふれかえっていた。山頂からは素晴らしい南鈴鹿方面の眺望が開けていた。
帰路は途中の草原でお茶タイム。kaちゃんお手製の裏ごしが決め手のかぼちゃスープで、料亭並みの味を分けてもらう。カヨコさんは昨夜泊めてもらいご馳走をすべて写真に撮ってみせびらかして、そのおもてなしに感激していた。私もお招きにあずかりたいものだ。
初冬の太陽は駆け足で落ちていく。我々の歩く影が東側の林に映る。きっしーの「影はかっこいいな〜」の発言になるほどと思う。カタクリ峠まで戻って、暗くなる前にコグルミ谷登山口へ無事下山した。
カヨコ号で彦根まで送っていただき、きっしーと私は米原でこだまに乗り換えて、三島で彼が降りるまで飲んで飲まれて、楽しく充実した鈴鹿山行を完結することができた。
鈴鹿は好印象。期待以上の喜びを味わわせてもらいました。参加してくれたみなさん本当にありがとうございました。来年も行きましょう。
おわり