南アルプスへ行ってきました
易老渡〜易老岳〜光岳〜易老岳〜茶臼岳〜上河内岳〜聖岳〜易老渡
メンバー:クッチャン(会外)・やすえもん(記)
台風4号がもたらした豪雨で、畑薙ダムへの林道が崩れ、予定していた椹島からの自己責任での入山も、駐車場到着時間の2時間前に禁止となっていた。
県の職員さんが、「復旧工事のため、誰一人通せない」と・・。
ここは諦めが肝心、心機一転。すがすがしい空気の中、朝日を浴びながらのご飯は美味しかった。エアリアマップとにらめっこして、光岳に予定を変更することに意見が一致した。この日は京都から静岡県、そして長野県への移動日となる。
登山口となる易老渡までの林道は通れるとの情報と、登山口に一番近い民宿を、道の駅で教えてもらい、この日はぐっすりと休養をとることにした。
民宿のおばさんは、蒸かしたとうもろこしと、お茶で出迎えてくださり、朝4時の出発時間を確認し、2日分のぺミカンの冷凍保存も笑顔で承諾して下さった。
熟睡・・。
おばさんは、4時前にお盆にお味噌汁、ぺミカンを運んできてくださり、私たちはお見送りまで受けて易老渡へ。本当に、お気持ちが嬉しく、力が沸いてくる。(素泊まり3500円、お勧めです。)
林道は諸所悪路はあるものの、難なく通過できた。
駐車場には車が20台くらい、準備を整え出発する。登りはじめから、容赦ない急坂が続き、汗が玉のように落ちてくる。ジグザグに登り、尾根上にでると少し緩やかになり、ミズナラの大木が見事。さらに急登すると、面平の標識のある平らな場所にでる。ここはヒノキの大木が、適当な間隔で林立していて、とても気持ちよく休憩できた。ここからも急坂で、歩くほどにどんどん高度が増す。広葉樹林帯から、混合林、シラビソへと植生が変化していく。ひたすら登って、尾根上の小ピークから、今日初めての下り、足場が悪く、登りモードで固まった足がぎこちない・・・。さらに登ってやっと易老渡岳。登り始めから約5時間30分。視界が利かないので、小休止して歩き始める。
三吉平までは下りで、その後は下った以上の登りが待っている、なかなか油断できない南アルプス・・・・。残念ながら、霧で、景色は見えないけど、行きかう人はほとんどなく、静かな山歩き。涸れ沢沿いにもうひとがんばり、登りきると静高平で、水場は勢い良く清水が流れ出ていて、思わず手や、顔を洗う。ちびたぁ・・・・。
鳥が一羽、怖がりもせず、私たちの休憩中、近くを飛び回り、目を楽しませてくれた。
たっぷり水を補給し、広い草原のセンジヶ原に敷かれた木道をゆっくり小屋に進む。
小屋はとてもきれいで、バイオトイレが完備され、快適。テント場も整備が行き届いている。小屋の管理人の奥さんが、お茶を用意して出迎えてくださり大感激。「光岩に、ミヤマムラサキが満開だから、もうひとがんばり、行ってらっしゃい」と、易老渡からの登りを労いつつ、今しか見られない高山植物を紹介し、私たちの気持ちを先に勧めてくれる。疲れた足には、長く感じたけど、光岳、光岩、ミヤマムラサキは、今日一日の集大成。
日の入り時期はすっきり晴れて、遥か遠くに、聖、赤石が望める。センジヶ原には鹿が一頭、草を食んでいた。
小屋のおじさんが「明日は晴れるから、早朝に発ったら聖平小屋まで行けるよ、次の日、聖岳に登って易老渡に下山すれば良い」と、地図を広げる私たちにアドバイスを下さった。なら・・・・、行ってみよう。
3:50起床し、出発4:48、水場で水を補給中、大阪から来たという自分のことを「普通のおっちゃん」と紹介するおっちゃんが、「聖まで一緒に同行させてほしい」と、なんの屈託もなく、申し出があり、断る理由も見当たらないので一緒にいくことになった。(このおっちゃんは、若々しく、さわやかな感じ。後々の会話からわかったことは山を始めてまだ経験が浅く、一人で来たので、茶臼までの計画だったけど、聖まで同行してもらえる人ができたら、ぜひ行きたいと。知っている花の名前を教えてあげると写真に収め、必ず名前を2回復唱し、レーションを参考にしたい、など、これからの山登りを豊かにしたいとの気持ちが伝わってくる。ヘリスキーにカナダを訪れるという、このおっちゃんは、きっとお金持ちのようだ・・・。駐車場で待っていた車はベンツのワンボックスだった。いやみがなく、自慢するでもなく。とても素直に山登りに感激されていた。下山して2日目には、山での写真が数枚入った封筒が、お礼状とともに送付されてきた。)
光岳から易老渡までの稜線は樹林帯で覆われ、易老渡から希望峰への登りまではあまり、高低さのない稜線を歩く。希望峰山頂はダケカンバと、ナナカマド、シラビソの疎林で、風が気持ちよく、小休止。北上するに従い、森林限界を超え、茶臼岳山頂は岩石と、ハイマツで、高い所に来た実感がわいた。ここから上河内岳への登りは暫くの間は気持ちよく草原を歩くが、その後約2時間の急坂。でも、昨日の易老渡からの登りに比べたら、余裕だった。上河内岳へはザックを置いて、軽身で登る。東側の雲が切れて、畑薙湖が見えた。目の前に見える聖岳の山頂は雲がかかって、残念ながら小屋に着くまで見せてもらえなかった。長い下り・・・・。この間、お花畑が所々にあり、たくさんの種類のお花がいっせいに開花していて、美しく、癒された。そんなこんなで、やっと小屋に到着。
夕食までのひと時を、お茶をして過ごす。おっちゃんにも声をかけると、「嬉しいなあ」と昆布茶を飲みながら、お茶セットの研究も怠らない。明日も聖岳登頂と、長い下山に向けて、早朝発になるため、早々に就寝。
3:45起床。星座が判らないほど、隙間なく星がきらきら輝いていた。4:40出発。空が白み始める中、聖岳へ登る。この日は一番いいお天気で、小聖岳からは光岳、茶臼岳、上河内岳が一望、東側には富士山を望むことができ、素晴らしい展望だった。ここからは砂礫の斜面を、ジグザグに高度を上げながらの苦しい登り。だけど、休む適当な場所もないので、自分のペースで山頂まで登りきる。ガスが上がってきて何も見えなくなったけど、奥聖岳まで頑張って歩いたら、暫く雲が切れて、3人だけで赤石岳のどっしりとした山容を堪能させてもらった。大きく、堂々とした姿に、来年こそは、ぜひ、登らせていただきたいと、お願いした。
下山は・・・・、長い、長い道のりで、南アルプスの深さをさらに感じさせられた。
土曜日だったので、登ってこられる人がたくさんで、ここでもまた、易老渡からの登りの記憶が鮮明に思い出された。きっと、これまでで、一番の登りだったに違いない。
リーダー会の皆様、緊急連絡先をお願いしたスイカちゃん。
計画した山に入山できず、急遽計画を変更し、申し訳ありませんでした。
梅雨の最中、お天気にも恵まれ、充実した山行になりました。
ありがとうございました。
コースタイム
7月26日 易老渡5:30〜面平7:20〜易老岳10:52〜静高平13:30〜光小屋14:00〜光岳14:45〜光石15:05
7月27日 光小屋4:48〜易老岳7:05〜希望峰8:55〜茶臼岳10:10〜上河内岳12:46〜聖平小屋15:20
7月28日 聖平小屋4:40〜薊畑分岐5:15〜小聖岳6:08〜前聖岳7:14〜奥聖岳7:56〜小聖岳9:16〜薊畑分岐10:00〜西沢渡13:25〜
便ヶ島広場14:26〜易老渡14:55
![]() 上河内岳 |
小聖岳からの聖岳 |
![]() 奥聖岳より見た赤石岳 |